2010年9月18日土曜日

追憶

10年前に転職した頃、世の中(の一部)はIT革命の騒乱状態で、自分もそこに参加しようと決意して実際何をするのかと考えたとき、HP制作とかネット広告代理店とかネット通販は「ちょっと違うな」と。
実際のところ短期間はそれらで生計を立てて行けた(才覚の問題ではなくそういう時代だった)と思うだけれども、IT革命ってのはもっとすごくて、なにかこう社会を変えるものだろ、みたいな。

かんじんのアプリケーション/コンテンツについては、当時からインターネットは無料の世界でビジネスが難しいってことは指摘されいて、とにかく人を集めて広告に結び付けるしかない。でもそこに個人的に疑問と不安を持っていたので、ひとまずICT業界でインフラのブロードバンド化にささやかながら尽力することに。これはある程度の成果があったと自己評価。

10年たった現在、「ネットビジネスの収益は広告頼み」という構図はさして変わっていないどころか、むしろグーグルの予想もしなかった進化、即ち検索と広告の融合によってグーグルを中心としたエコシステムができあがっている。
それが悪いわけじゃないけど、もう少しネット上のビジネスモデルに多様性が欲しい気はする。既に脱検索、脱グーグルの動きはアップルを初めとして活発になり始めている。

10年たって改めて思う。
まだまだネットを使ってもっと面白いこと、すごいことができるはず。社会を良い方に変えることもできるはず。「良い方」という規範の問題を持ち出すと話が大きくなりすぎて収拾がつかなくなるけど、それでも考える価値はあると思うし、取り組み続けている人ももたくさんいますね。

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