2012年7月31日火曜日

ダイナム目論見書チェック(三店方式編2)

前回取り上げたリスクファクター記載の三店方式からは、当事者間の独立性に強いこだわりを持っていることが読み取れます。今回は、これを理解するのに役立ちそうな他の部分を追加でご紹介なのです。

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DYNUM JAPAN HOLDINGS Co., Ltd.
Prospectus (PDF)

LAWS AND REGULATIONS
Amusement Business Law (p.125)
法規制
風俗営業法(以下「風営法」)

風営法はパチンコを含む風俗営業を規制しており、パチンコホール運営業者がパチンコホールを運営するに当って守るべき事項を定めている。風営法23条は、パチンコホール運営業者が、現金や有価証券を提供し、あるいは顧客に提供された景品を買い取って現金や有価証券に交換する形で景品換金に関与することを禁じているが、顧客がパチンコで得た特殊景品をパチンコホール運営業者以外の第三者に売却することは禁じていないし、パチンコホールが第三者から特殊景品を購入することも禁じていない。しかし、都道府県の規制によりパチンコホール運営業者が第三者に顧客から特殊景品を買い取らせることは禁止されている(「第三者規制」)。
The Three Party System (p.127)
三店方式(一部抜粋)
 当社の日本の法律顧問は、三店方式が当社も準拠しているパチンコ業界の業界標準慣行に則っており、またこれまで述べてきた要素を満たしている限り、当社のパチンコ事業は第三者規制にも風営法にも抵触しないと判断している。当社の日本の法律顧問はデューデリジェンスを行った結果、当社の各パチンコホールは上述の要素に照らして特殊景品買取業者と特殊景品卸売業者から独立であると判断している。
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風営法と第三者規制により、三店方式の第三者性と独立性がパチンコ事業適法性のキーポイントとされているようですね。外観にこだわった様式美、という気がしないでもありませんが…。
なお、都道府県の規制云々は古物商許可絡みかなと推測しますが、よくわかりません。

でわでわ。

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